『投資を学びたい方に』
株式投資について、歴史、株価の分析方法、その裏づけとなる理論、そしていかに株式を
資産運用に組み入れるか、といった広範なトピックを扱った古典的名著。
この本の大きな特徴は筆者がアカデミックの世界の権威であることからか、
理論とその実証ということに重きを置いているところにある。ファンダメンタル分析と
テクニカル分析の両方に触れているが、前者は結局予測に基づかなければならず不完全で、
特に後者のテクニカル分析については、理論的にも実証的にも役に立たない、とばっさり切り捨てている。
理論・実証という言葉が好きな人は読んでいて気持ちがいいだろう。
株式投資の概略について本当に良く書けている名著だと思うが、460ページにわたる本編と
データに基づいて批判したり、批判に答えたりする文章はある程度金融や資産運用に知識が
ない人にとっては読み通すのに苦労するかもしれない。
株式投資の理論的背景や歴史を知りたい、ある程度投資を知った人に強く勧めたい一冊。